「女性宮家」創設は「裏口からの女系天皇容認論

「女性宮家」創設は「裏口からの女系天皇容認論」

有識者ヒヤリングはそのアリバイ工作だ

 いよいよ「女性宮家」創設問題を巡るヒヤリングが始まった。2月29日の第1回目は、評論家の田原総一郎氏と中世史が専門の今谷明氏で、両者とも基本的には「女性宮家」創設に賛成だという。予想されたとはいえ、創設推進の論議を先行させたのは露骨な世論誘導だと言ってよい。

 野田内閣は、「女性宮家」創設問題は「ご公務の分担」の問題であり、皇位継承とは切り離して論議すると言っているが、果たしてそうなのか。

 「ご公務の分担」の問題というならば、女性皇族がご結婚後に皇籍を離れられても、「准皇族」とでもいうべきお立場で活動していただくことなども充分に考えられる。

 ところが、そんな選択肢は無視して、最初から「ご公務の分担」の問題は女性宮家創設しかないと枠をはめて論議するというのだから、そこには「隠された意図」があると言わざるを得ない。

 仮に「女性宮家」を創設した場合、どうなるのか。最初はご公務分担に限られても、次の段階になれば、「女性宮家」のお子様にも皇位継承資格を認めようとなるのは自然の流れである。現に、小泉内閣時代の「有識者会議」が打ち出した女系天皇容認論も、その前段階として「女性宮家」の創設を提唱していた。

 その意味で、「女性宮家」創設は「裏口からの女系天皇容認論」であり、昨日から始まったヒヤリングはそのアリバイ工作とも言える。

 野田内閣はこうしたヒヤリングを月に1、2度行い、来年の通常国会に皇室典範改正案を提出する方針だというが、こうした女系推進論者の「隠された意図」を多くの国民に知っていただくことが急務である。

(日本政策研究センター メール・ネットワーク3月1日付)