小中学生のケイタイ所持禁止 石川県条例に親の「努力義務」

小中学生のケイタイ所持禁止

石川県条例に親の「努力義務」 全国初


 

 昨日(6月29日)、石川県議会が小中学生に携帯電話を持たせないよう保護者の「努力義務」を盛り込んだ「県いしかわ子ども総合条例」改正案を可決した。今回の改正では新たに「防犯や防災、その他特別な目的以外で持たせないよう努める」という条文が盛り込まれた(罰則規定はなし)。小中学生の携帯所持を規制する条例は全国初となる。施行は来年1月。

 子供の携帯電話所持の是非については賛否両論ある。だが、学校裏サイトによるいじめ、闇サイト、出会い系サイトなどを通して犯罪に巻き込まれる……等々の悲劇が後を断たない。そればかりか、10分以内に返信しないと仲間外れにされるとか、携帯依存症になって成績が落ちるとか、家族との会話がなくなるといった深刻な問題も起きている。

 こうしたことから、昨年12月、大阪府、埼玉県などの教育委員会は、公立小中学校での携帯の校内持ち込みを禁止する方針を打ち出している。また今年1月、文部科学省は学校への持ち込みを原則禁止すべきだという指針を全国に示している。さらに3月には、政府の教育再生懇談会が学校への持ち込み禁止ばかりか「小中学生に携帯電話を持たせない」「持つ必要があるならば、通話とGPSに限定」などの答申を出している。

 今回の石川県の動きは、小中学生に携帯電話を所持させないよう親に求める点で、教育再生懇の答申にも即した先駆的な試みである。さらに、携帯電話が子供にとっては「危険な道具」でもあることを、改めて保護者や社会に喚起するという意味で、大きな社会的意義があるのではないか。