防災拠点としての神社の役割

防災拠点としての神社の役割

なぜ多くの神社が避難所として機能したのか

荒木眞幸(月山神社禰宜・今泉天満宮宮司・前陸前高田市議会議員)


 

 昨年三月十一日、我が国に脅威を与えた未曾有の東日本大震災が発生し、私の故郷・陸前高田市は、何度もメディアに登場する壊滅的なダメージを被った象徴的な場所の一つとなった。

 津波が来て間もない頃、妻は「この地域がこれほどの試練を与えられたのは、世界の人々にこの状況にあっても混乱せず、むしろ助け合って復興に向っていく姿をみせること、世界に範を示すために神様が我々を選ばれたと思っている」と言った。決して口にすることはないが、この地域の人々は、まさにそれを実践し、みな我慢して今日まで至っている。

 あれから一年が経ち、街は一面更地になり、応急堤防や国道四五号を繋ぐ気仙大橋の仮橋が整備された。しかし、依然処理を待つ瓦礫は山となっている。住民のほとんどは住居の高台移転を望み、高い堤防の構築は望んでいないが、政府は十二・五mの堤防を築き、街があった場所の一部を嵩上げし、住宅が建設できるよう整備すると聞く。中央との感覚には、こうも温度差があるものかと悔しさを痛感する日々である。→続きはこちらで読めます

〈『明日への選択』平成24年4月号より抜粋〉

 

【関連サイト】

瀬田玉川神社

今泉天満宮の再建を支援する会