提案! 日本の家族政策

提案! 日本の家族政策
「個人」から「家族」へ政策転換を

著者:小坂実

定価:500 円+税

 

急速な少子高齢化のなかで進む非婚・晩婚化、家族の崩壊、果ては無縁社会と言われる深刻な事態……。「国家的病理」とも言える事態を迎え日本の家族政策は 「個人」から「家族」への政策転換が求められている。やはり、家族は人間が生まれ育つ基盤であり、社会と経済の土台でもあるのだ。

 

 

 

 

【はしがき】

日本では近年、急激な少子高齢化が進展する一方、家族の崩壊や若者の非婚・晩婚化が進み、最近は単身世帯の急増や「無縁社会」などと言われる問題まで指摘されるようになってきた。いずれも家族という「生命再生産」の基盤に赤信号がともっていることを警告するものである。

今さら指摘するまでもなく、家族という最小の共同体こそは、個人が生まれ育つための基盤であり、健全な社会と活力ある経済を支える土台であり、さらに国家存続のための基礎でもある。家族の弱体化や崩壊が進めば、国家は外敵を待たずとも、いずれ内側から瓦解する。今ほど家族の再生・強化に向けた本格的な政策が求められている時もない。

ところが、今の日本では、社会の制度や仕組みを「家族」から「個人」に転換しようとする逆向きのきわめて短絡的で危険な動きが起きている。夫婦別姓導入や配偶者控除廃止などの動きはその一環に過ぎない。

この「家族解体」路線は、民主党政権の登場によって一段と強められ、一斉開花の時期を今か今かと待ち構えている。本書に収められた論稿は、そうした動きに対する、筆者なりの問題提起であり、また家族の再生・強化に向けたささやかな提言でもある。

 

【目 次】

第1章
清算せまられる「家族解体」政策
東日本大震災で明らかになった「家族の絆」の重い意味

第2章
「家族解体」から「家族再生」へ
今こそ、個人を前提とした社会政策から家族を基本に据えた社会政策へ転換せよ

第3章
三世代同居が日本を救う
育児を支え、虐待を防ぎ、高齢者を元気にする「三世代同居」の新たな可能性

第4章
今、「無縁社会」が拡がっている
家族や地域との絆を失い、社会から孤立して生きる人々が急増している

第5章
迫り来る「無子社会」の脅威
もはや「少子化社会」どころではない!

補遺
家族に「グローバル・スタンダード」はない
エマニュエル・トッド『世界の多様性―家族構造と近代性』を読む

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