「東郷は子供時代、私のヒーローでした」

 おととい2月16日、国連事務総長を務めたブトロス・ガリ氏が亡くなった。

 今のところ、メディアでは日本との関わりについて、「親日家として知られ、日本の安保理常任理事国入りを支持し、たびたび来日した」(FNNニュース)、「日本政府は97年、『国際社会での日本の役割を広げ、日本を力づけてくれた』として、勲一等旭日大綬章を授与した」(読売新聞)ということぐらいしか報じられていないが、エジプト出身のガリ氏は、日露戦争の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を撃滅した連合艦隊司令長官、東郷平八郎を尊敬していた。

 以下は、かつて『This is 読売』(1998年11月号、現在は廃刊)に掲載されたガリ氏へのインタビューより。

「―― ガリさんは……東郷平八郎・連合艦隊司令長官を尊敬されていると聞きましたが。
 ガリ そうです。東京に来ると必ず、東郷神社に参拝しています。東郷は子供時代、私のヒーローでした。日本海海戦での東郷の勝利は、有色人種や被植民地国の民族にとって、白人至上主義者や植民地主義者に対する最初の勝利を意味しています。私は、東郷に関する本も一冊書いているぐらい尊敬しています」

 

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